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溶接の危険性(株)MST Holdings

2021年02月18日 08:18:39

溶接の危険性とは?リスクなどについて詳しく解説

以前はプロの仕事と考えられていた溶接ですが、最近では家庭用の溶接機なども出回り、個人でDIYを試みようとする人もいるようです。火花が飛び散る溶接ですが、初心者でもできるのでしょうか。この記事では溶接にまつわるその危険性について紹介しています。

 

1. 引火による火事の危険性

家庭用または業務用であっても、溶接は常に危険と隣り合わせです。高熱や圧力をかけて、別々のものをひとつにする作業では、火花が飛び散ります。そのため、作業をするのに十分かつ安全なスペースが必要となります。

 

たとえばまわりに紙や木屑など、燃えやすいものがある場合は、溶接に適切な場所とはいえません。このような状態で作業を行えば、それらに引火し、火事災害につながる危険性があります。自宅で作業をする場合は家の中ではなく、ガレージなど別の場所がよいでしょう。

 

2. 火傷や打撲などの怪我

溶接の際、飛び散る火花で火傷をおったり、鉄を打つ際にハンマーなどで指をあやまって叩いたりなど、怪我の危険性があります。それを防ぐためには、適切な防具を身につけて作業をしなければなりません。手や皮膚を火花そしてハンマーから守るために、専用の革手袋そして溶接面は必須です。さらに革エプロン、服装は長袖そして長ズボンなどを着用し、皮膚に直接、火花や粉塵が当たらないように気をつけなければなりません。

 

革エプロンは火に強いため、万一火花が飛びちっても焼けることはありませんが、綿などの家庭用のキッチンではそれを防げません。自宅で作業をする場合は、まずは安全面から革エプロンと革手袋、溶接面は必ず揃えておきたいアイテムです。

 

3. 感電の危険性

溶接をする際に使用する溶接棒があやまって体の一部に触れてしまったり、配線がむき出しになっていたりする部分に気づかず素手で触ってしまった場合、感電する危険性があります。また手袋をしていても、汗をかいて濡れていたりすると、そこから電気が伝わり、感電するケースもあります。

 

夏場などの暑いシーズンは、汗をかきがちなので、こまめに汗をふいたり、手袋がしめっていないかをまめに確認したりする方がよいでしょう。さらに絶縁された靴をはくことで、感電のリスクはある程度防げます。

 

4. 鉄粉の飛散による目の怪我

きちんと顔全体を防護するマスクや専用の溶接面を着用していない場合におこりうる事故です。一般のサングラスなどでは、飛散した鉄粉を防ぎきれないので、目にささるリスクがあります。目に鉄粉がささった場合、激しい痛みはもちろん、洗ったくらいでは取れません。ほおっておくと、視覚障害や白内障などを引き起こす危険があるので、すぐに眼科で診察をうけることになります。

 

5. 目の炎症

アーク溶接の場合、強い光線を発します。アーク光は可視光、紫外線、赤外線などを生み出すので、デリケートな目の角膜に損傷を与える危険性があるでしょう。これを電気性眼炎と呼び、症状としては眩しさを異常に感じ、涙がこぼれ、目ヤニなどを発症します。

 

溶接面を着用していても、長時間この光を見ていると、目が炎症をおこします。そのため、できるだけ作業中は光を直視しないように気をつける必要があるでしょう。

 

自宅で子どもがいる場合など、離れて作業を見ているだけでも、目にはよくありません。必ずサングラスを着用させるなどして、家族の健康と安全を守りましょう。症状はすぐには出ません、数時間して目が乾燥し、ゴロゴロし始めます。

 

6. 溶接ヒュームを吸い込み「じん肺」に

アーク熱の高温で溶かされた金属は、高温の霧状となり空中に飛散し、その後、冷えて目に見えないような小さな粒に変化します。人間の体は、人体に有害なものは自然に排除する仕組みになっていますが、あまりにも小さな粒であると、認識できずそのまま肺まで到達してしまうものもあります。この小さな金属の粒は、一度肺に入ると、取り去ることはできません。

 

きちんと防塵マスクをし、定期的な換気を心がけておかなければ、じん肺になる危険性があります。じん肺になると、うまく呼吸ができず、日常生活もままならなくなります。

 

7. インフルエンザのような症状「亜鉛中毒」

亜鉛メッキ処理のされた金属を溶接する場合、亜鉛中毒におそわれる危険性があります。この場合の亜鉛中毒とは、吸入中毒になりますが、亜鉛メッキ鋼材に携わる人の間で起こりうる症状です。おもにはきけ、頭痛、悪寒などの症状からはじまり、亜鉛吸入後の2から8時間程度で発熱まで至ります。

 

この症状を防ぐには、きちんと防塵マスクを着用することが必須です。夏場の暑い時期など、つい防塵マスクをつけずに作業をした結果、亜鉛中毒になる人が多いようです。

 

8. まとめ

溶接は強い光や粉塵をだすため、きちんとした準備をしていなければ、健康を大きくそこなう危険性があります。ちょっとした家具やアイアン雑貨などを手作りしてみたいと、自宅で溶接を考える人もいるようですが、事前に自宅で安全できるスペースがあるかどうかを確認し、適切な判断をする必要があります。

 

また作業中も常に注意を払っていなければ、怪我や事故のリスクが否めません。「株式会社MST Holdings」は、JIS所有資格者が溶接を行い、出張溶接まで行なっています。法人のみならず個人の方まで対応いたしておりますので、溶接が必要な場合、大きさに関わらずお気軽にご相談ください。

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