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溶接の流れ(株)MST Holdings

2021年02月18日 08:36:04

溶接したいけど手順が分からない!誰でも分かる溶接の流れ

近年、DIYで自宅の改造や家具を自作する方が増えてきました。今はまだ少数ですが、その中でも流し台やキッチンを自作するために溶接作業をする方も増加傾向にあります。

 

そんな方にならって「私も溶接にチャレンジしてみよう」としている方は、一旦お待ちください。溶接はただ鉄を溶かしてくっつけるだけでやろうとするとすぐに壊れたり、長持ちしなかったりする場合があります。今回は、そんな溶接の流れについて紹介していきます。

 

1. 溶接に必要な物

ご存じではありますが、溶接をするのに必要な物があります。まずは溶接をするのに必要な物を紹介しましょう。溶接にはアーク溶接Tig溶接プラズマ溶接等の種類が存在しますが、今回は一般の方でも容易に購入できるアーク溶接を前提に説明いたします。

 

アーク溶接はガスを使わないだけでなく、小さな部品の溶接も可能で本体の価格も高くありません。初めてやる方はこちらを選択するようにしましょう。

 

1-1. 準備物1:アーク溶接機

まずは溶接機本体にあたるアーク溶接機を準備します。このアーク溶接機にもいくつか種類があり、交流型、直流形、ノンガス半自動型が存在します。基本的に交流型の方がシンプルで安価で扱いやすく、直流形、ノンガス半自動型の順で扱いが難しく値段も上がっていく形です。始めて扱われる方は、安価で頑丈な交流アーク溶接機を選択することをおすすめします。

 

1-2. 準備物2:アーク溶接棒

次に溶接機本体に取り付けるアーク溶接棒の準備をします。こちらも種類が大変多いのですが、基本的に選び方が決まっています。選び方は、溶接する金属の材質と厚さ、そして溶接機本体の能力で決定しましょう。

 

アーク溶接棒には軟鋼低電圧用溶接棒、一般軟鋼用溶接棒、ステンレス用溶接棒、鋳物用溶接棒があります。それぞれで目的が違いますので、溶接したい物の素材を把握した上で溶接棒を選択しましょう。

 

1-3. 準備物3:遮光マスク

溶接作業を行う際、強烈な火花が発生します。そのため、火花から目や皮膚を守るために遮光マスクが必須となるでしょう。

 

遮光マスクは2種類存在します。まずは必要な時だけ取っ手にあたる、棒をもって被る遮光マスク。しっかりと被って両手が使えるようになる遮光マスク。どちらを選択しても問題はありませんが、両手での作業がおすすめですので、かぶる方を選択しましょう。

 

近年は、溶接時にでる強烈な光から目を守るために自動で明るさを調節してくれる遮光マスクが存在します。電池や充電などで使える物が大半なのですが、たまに交換ができない物がありますので、確認しましょう。

 

1-4. 準備物4:防護服

作業時には、必ず防護するための手袋とエプロンを用意しましょう。素材は牛の皮などで出来た物で、高い防炎性が保証された物が一番です。また、作業時には火花がでて室内温度が高温になりやすいので吸汗性が良い物を選びましょう。

 

1-5. 準備物5:ハンマー

ハンマーは溶接時にでた不純物を叩き落とすために使用します。主にチッピングハンマーと呼ばれています。一般的なハンマーと違って先端部分が尖っており、中にはワイヤーブラシがついたものもあるでしょう。

 

2. 実施する前に研修

「労働安全規則第36条第3号の業務」に記載されている「安全衛生特別教育規程第4条に基づく教育」にて研修が義務付けられています。これは仕事としてやる場合の話で個人は必須ではありません。ですが気になる方は、必ず教習所で研修を受けるようにしましょう。

 

3. 溶接作業の実際の流れ

溶接作業の流れは複雑な物ではありません。ですが、実際に溶接する前に完成形のイメージが必要となります。大まかな流れは以下となっています。

 

3-1. 溶接の流れ1:セッティング

アーク溶接機の電源をコンセントにつけ、溶接機にはアースとトーチを取り付けます。その後、トーチにアーク溶接棒を取り付けます。アースは母材に取り付けましょう。母材に取り付けたい材料をつけたら準備完了です。

 

3-2. 溶接の流れ2:アークを発生させる

アーク溶接機の電源をいれ、道で先端部に取り付けられた溶接棒で母材を軽く叩きます。 コンセントを電源から引き抜いた時にたまに見かけるスパークが特徴です。

 

3-3. 溶接の流れ3:溶接作業

溶接したい部分に触れた部分が均一に溶けていっている事を確認します。その後、接合部分を溶解させていきましょう。溶接する際、溶接棒は母材に対して45度、もしくは90度に保ちつつ、動かしていきます。また、先端部分と母材は常に3mmから5mmの間を維持しましょう。この距離は維持しておかないとアークが発生しなくなります。以上の2点を意識しながら作業を行います。

 

4. 溶接をする際に注意したい事

溶接をする際には大量の火花等が発生します。ですが、それ以外にも有害な物が発生し、間接的な原因で事故に繋がりやすくなります。どのような事故や健康被害があるか、紹介しましょう。

 

4-1. 溶接する時に起こるトラブル1:じん肺

じん肺とは、鉱物性のほこりを吸い込む事で肺内にたまってしまう病気です。引き起こしやすい物はけい酸、アスペストなどになります。

 

アーク溶接機を使用する際にでる酸化鉄も原因物質の1つと知られています。症状としてはせきやたん、息切れなどがあり、悪化すると肺がん、肺結核も引き起こします。根本治療の方法もなく症状緩和が主な治療法となるため、大変恐ろしい病気といえるでしょう。必ず目だけでなく、口元を覆うように粉塵マスクを着用するようにしましょう。

 

4-2. 溶接する時に起こるトラブル2:感電

アーク溶接機は、電気を流してアースを故意に発生させる事で鉄を溶かします。そのため、うっかり溶接棒に触れると感電する恐れがあります。そういった事故もあるため、必ず作業終了後には電源を切り、導電部分に触れないように徹底しましょう。

 

4-3. 溶接する時に起こるトラブル3:火災、爆発

溶接作業時には、必ず金属カスやスポットが発生いたします。熱を帯びたこれらが可燃物に触れると引火する恐れがあります。また近くにボンベなどがあると、接触した途端に爆発する恐れがあるでしょう。そのため、溶接機付近には燃えやすい布、またはボンベなどを配置しないようにしましょう。

 

5. まとめ

溶接の流れはそこまで複雑ではありません。ただし、必要な物を準備して周りの清掃をしておかないと大惨事になる恐れがあります。大まかな流れをしっかり確認してから作業にとりかかるようにしましょう。

 

「株式会社MST Holdings」では、ステンレス・アルミ等、どんな物でも溶接できます。また、お客様の要望にお答えして、足りない部品もオーダーメイドいたします。「破損してしまった」、「金属板に穴をあけたい」、「部品の作成」、「他社では断られた」など、どんな方のご要望でもお客様のヒアリングの元、溶接・加工などを引き受けます。まずはお気軽にお電話ください。

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