溶接の資格(株)MST Holdings
2021年02月18日 09:27:59
初心者が取得すべき溶接資格とは?詳しくご紹介
溶接工は、さまざまな物づくりで活躍が期待できる仕事です。一方で、溶接工として働くためには、スキルを高めるだけでなく、溶接に関する資格を取得する必要があります。
本記事では、溶接工に関してどのような資格を取得するべきかを解説し、初心者がどのような資格を取得すべきかを紹介します。
1. 溶接の資格の種類
一口に溶接の資格といっても、さまざまな資格があります。主な資格として以下のようなものがあります。
・ガス溶接技能者
・アーク溶接作業者
・アルミニウム溶接技能者
・ステンレス鋼溶接技能者
・半自動溶接技能者
・チタン溶接技能者
・銀ろう付け技能者
・PC工法溶接技能者
・溶接管理技術者
溶接に関する資格でも、さまざまな資格があり、取得している資格が多ければ多いほど、さまざまな溶接に携われるようになります。溶接工として活躍をしたいのであれば、多くの資格からどのような資格を取得すべきか、将来のキャリアプランを視野に入れながら検討するように心がけましょう。
2. 溶接資格の取得の流れ
溶接に関する資格はどのような流れで取得できるのでしょうか。資格を取得する過程を細かく解説しながら取得の流れを簡単に紹介していきましょう。
2-1. 初心者が取得すべき資格
初心者で溶接の資格を取得するのであれば、基礎的な資格の取得を目指すようにしてください。最も優先して取得するべき資格は、「アーク溶接作業者」の資格です。工場で溶接工として勤務することになれば、アーク溶接作業者の資格は必要不可欠な資格であると言えるでしょう。
アーク溶接作業者の資格は、講習試験に参加をして首藤が可能です。学科は2日間で実施し、最終日に試験をおこない資格を取得するという流れになります。
受講料は地域によりますが、15,000円程度です。企業によっては受講料を負担してもらえるケースもあるので、働きながら取得をしたいのであれば、初心者を育成する企業に就職するようにしてください。
2-2. ガス溶接作業者
ガス溶接作業者もアーク溶接作業者と同様に簡単に資格が取得できる資格です。アーク溶接作業者を取得すれば、可燃性ガス、酸素混合ガスなどを使用した溶接作業にも取り組めるようになります。
ガス溶接作業者とアーク溶接作業者の資格を取得すれば、工場で活動するための最低限の作業が可能になるので、就職先も多くなることを覚えておきましょう。
2-3. JIS溶接技能者
基礎的な資格を取得した後は、薄板ステンレスを溶接するためのTig溶接の基礎を覚えておくと良いでしょう。JIS溶接技能者は、溶接作業について一定の技量を保有しているかどうかの評価試験を実施します。
技量が高くなければ、信頼できる溶接工として認められるためステップアップの初歩の資格として取得を目指すようにしましょう。
2-4. その他の資格について
以上で紹介した資格はすべて基礎的な資格です。ステップアップをしていけば、上級資格に挑戦をして、スキルを磨くことが必要になります。
自分がどのような溶接工になりたいのかを考えながら、取得すべき資格の取得を目指すようにしましょう。
3. 溶接資格を取得するために必要な勉強方法
溶接資格を取得するために大切なことは、知識だけでなく技術力です。とくに上級の資格になると、実際に作業をおこない製品の完成度において評価が決定します。
評価を上げるためには日頃から溶接の技術力を高めていく必要があります。日々の業務でスキルを磨き上げることはもちろんのこと、さらに技術力が高くなるように、資格を取得した後も溶接の技術を磨きあげることを意識しながら、作業に取り組むようにしましょう。
4. 気を付けること
資格を取得しても、一人前で信頼できる溶接工であるとは限りません。その後も技術力を磨くために、どれだけ努力をしているのかをチェックされます。溶接の資格には、技術力が低下していないかを評価するチェックがあります。
再評価試験に落ちてしまうと、企業内での評価にも大きく影響するため注意が必要です。資格の取得がゴールではなく、技術力の維持が必要であることも意識しておきましょう。
資格に最適な技術力を保有しているかどうか、2つの方法でチェックがおこなわれます。定期的に実施されるため、資格取得をした後には次の2点を意識しながら業務に取り組むようにしてください。とくにJIS溶接では、技術力の維持を目的とした再評価試験システムがあるので注意をしましょう。
4-1. サーベイランス
業務従事証明において、要求している内容を技術者が本当に満たしているのかどうかをチェックします。チェックに該当していれば、技術者としての技術力が落ちていないという証拠になるので、サーベイランスで資格ごとにどのようなことが求められているのか確認をしてください。
4-2. 再評価試験への合格
再評価試験で条件を満たすと、適格性証明書の有効期限が伸びます。適格性証明書は、溶接資格の中でも、技術力の高い技術者であると証明が可能です。合格すれば期間が延長になります。
技術者として継続的に業務に取り組むのであれば、再評価試験に合格することを目標にしましょう。
5. まとめ
溶接資格を取得して、技術力の高い溶接工を目指すのであれば、技術力のある企業へ就職し働くことが技術力を高めるための最も近道です。
「株式会社MST Holdings」では、技術力の高い溶接工が多数在籍しています。これから技術者として働きたい方は、弊社にご相談ください。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。